三浦しをんの「まほろ駅前多田便利軒」

「自分でもできそうだけどちょっとめんどくさそうなこと」を仕事にする便利屋さんのお話。
 便利屋の多田とその居候の行天のコンビが次に何をやらかしてくれるのか,わくわくしてあっという間に読んでしまいました。
 ストーリー前半は,自由奔放で,騒動をすぐ起こすけれど,最後にはなんとなく許せてしまう行天という人物にほれ込んでいましたが,後半はもう一人の主人公,多田の「過去」「後悔」にシンクロしていました。周りの人に「あなたは悪くない」と言われたって,当の本人が忘れることができない,自分がそのとき確かに持っていた「悪意」。
見たくないものを見たような気がして,胃がぐらぐらしました。
 つらい過去をやり直したり,なかったことにはできない。それは仕方ない。けど明日も生きていれば,何か生まれて,得られるものもあるかもしれないな,と思えるお話でした。 
 




まほろ駅前多田便利軒
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文春文庫 著者:三浦しをん出版社:文藝春秋サイズ:文庫ページ数:351p発行年月:2009年01月こ

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